
今日、西部のとある支店でお祝い事があった。庭に蜜柑の木。
むかし、先輩のお父さんが結核で清瀬の結核専門の病院に長期入院。
先輩に誘われてお見舞いに行きました。
食堂でタンポポコーヒーをご馳走になって、園芸部に行き、
「きみんちは庭があるのか?」と言われて「猫の額二つくらい」と答えた。
大笑いした先輩のお父さんは「蜜柑の木を植えなさい」って買ってくださった。
σ(・_・)は安アパートの住人で自前の土地なんてない。
近所の幼稚園の園長先生に訳を話したら庭に植えてくださった。
蜜柑は毎年実をつけて、確実に大きく育った。
その幼稚園の園長先生から「実がたくさんついたから収穫にどうぞ」ってハガキ。
100個以上の実がついてた。10個ほど頂いて、先輩と清瀬の病院を訪ねた。
先輩のお父さんはσ(・_・)のことを覚えていて、「猫の額から実がなったか・・」と。
先輩が皮を剥いて差し出すと「うん 甘い」。
そのお父さんも数年後に亡くなった。
葬儀に参加したら先輩のお母さんが泣きながら「ありがとね」。
先輩が全部報告してくれていたらしい。先輩は先輩の弟とσ(・_・)の家庭教師。
あまりにも出来ないので、無料で教えてくれた。
厳しい先輩でお姉さんだったけれど、お父さんが大笑いしたことが嬉しかったと。
今でも蜜柑の木は文京区の幼稚園の片隅で大木になっている。
蜜柑でそんなことを思い出してしまった。
蜜柑 大好きです。
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