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今日は一日こっちの支店のつもりだったが、朝早く電話があった。
「母が昨日亡くなって、今日、通夜なんだ。一応知らせておく」と先輩。
仕事仲間の先輩で、長いことお母さんの介護をしていた。
埼玉の西部の町で葬儀をするというので、夕方から出かけた。
お連れ合いさんがなくなってから、童話を翻訳したり、素敵なお母さんだった。
通夜の喪主として立った先輩は泣きながら挨拶をしてた。
もらい泣きしてしまった。どうも涙もろくなった。年のせいかもね。(笑
お母さんのスナップが飾ってあって、生前の親しい人だけだったが何だか温かい。
多分親子の関係の良さとか、関わりの暖かさが葬儀の雰囲気となっている。
帰ってきたら九州の知人からのハガキで、年始の挨拶をしないというハガキ。
(≏_≍)...ん? 亡くなった?ご主人が41歳で?
病気がちと聞いていたけど、全然知らなかった。
都会暮らしで、芸能人の時代もあったカップルである飲み屋で知り合った。
娘と女性の名前が同じで付き合うようになったカップルだった。
「彼女の田舎で一緒に暮らします」って言って、九州に戻った。
たまに福岡出張に行くと、親子3人で出てきてくれて、長い時間会ってた。
そういえば「主人が体長を崩しています」という暑中見舞いがあったりしてた。
葬儀に来てくれとまでの仲ではなかったけれど、41歳は若すぎる。
この時期になると思いもかけない人の死を知らされる。
電車の中で大江健三郎の「言い難き嘆きもて」を読み始めたら
この人の文章は難解ではなく実に丁寧な思索に満ちたものだと今更気づいた。
今までこの人の文章を敬遠していたが、このエッセーは悪くない。
知性とは何か、ということを今更考えさせられる。
しかし、寒かったなぁ。
もう冬なんだよなぁ。京都も寒いだろうか?